タイ国 基本データ

    概要データ    タイの祝日    気候と地理   宗教と習慣   タブー
  
タイ概要データ
国名 タイ王国(Kingdom of ThaiLand)
首都 バンコク(タイ語では通称「クルンテープ」=「天使の都」の意)
正式名称:クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラアユッタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラッターナラーチャタニーブリーロム・ウドンラーチャニウェットマハーサターン・アモーンラピーンアワターンサティット・サッカタットティヤウィサヌカムプラシット
人口 約6,396万人2003年。首都バンコクの人口は約600万人。
面積 513,115km2。日本の約1.4倍、フランスとほぼ同じ大きさ。
地理 行政区分はバンコク都と75県。西と北はミャンマー、北東はラオス、東はカンボジア、南はマレーシアと国境を接する。最高峰はチェンマイのドイ・インタノン山で2,567m。
気候 熱帯性気候。バンコクは暑季(3月〜5月)、雨季(6月〜10月)、涼季(11月〜2月)の3シーズン。
暑季の最高気温(月平均)約35℃、涼季の最高気温(月平均)約25℃。年間降水量1,064mm。
人種 多民族国家。80%を占めるタイ族(シャム族・ラオス族)を主に、中国系の10%、マレー系・インド系・ ラオ族と、モン族・カレン族など約20種の北部山岳民族を中心とした民族(10%)から構成さ れる。各民族同士の混血はかなり進んでいる。
言語 公用語はタイ語。他に各民族が自身の母国語を話す場合もある。
宗教 国教はテラワーダ仏教(南方上座部仏教)で、国民の約95%が仏教徒である。他にイスラム教(4%)・ キリスト教・ヒンズー教・シーク教・山岳民族固有の宗教などもあるが、信仰の自由は憲法により保障されている。
政体 立憲君主制〔1932年〜)
元首 チャクリー王朝ラーマ9世国王(プーミポン・アドゥンヤデート陛下)。1946年6月に即位され、2006年で在 位60周年を迎えられた。世界の王朝の中で最長在位記録を更新されている.
国会 議会は上院(直接選挙制・200名任期6年)と下院(小選挙区400名、比例代表100名の小選挙区比例代表並立制・ 任期4年)の二院制。2008年に上院選挙、2011年7月に下院選挙が実施された。
内閣 2006年9月19日のクーデタにより、スラユット暫定首相のもと、暫定政権が誕生。その後、民主党のアビシット政権が誕生して、2011年7月に下院選挙でタクシン元首相の妹、インラック氏が率いる野党・タイ貢献党が圧勝し、同国初の女性首相が誕生した。省庁は19からなる。
憲法 1997年10月11日現行の新憲法が発効。1932年の最初の憲法公布以来、変更回数は世界最多。
国旗 赤(民族)、白(宗教)、紺(王室)の3色旗。1917年ラーマ6世により採択される。
年号 西暦とタイ仏暦を併用。2012年は仏歴の2555年(西暦に543年を加える)。
軍事力 陸・海・空軍からなり、国王により統帥される。総兵力は約30万人(陸軍19万人・海軍7万人・空軍4万 人)、予備役20万人体制。男子は2年間の兵役がある。19億ドル(2003年度)
教育 6・3・3・4年制。義務教育は年9年間。
国家予算 約193億ドル
GNP 国民総生産5兆9300億バーツ(2003年実績)。
GDP 国内総生産1,431億ドル 世界ランク34位 (2003年)。成長率6.9%  国民一人当たりのGDPは2,235ドル(2003年).
主要産業 2003年のGNPにおいて非農業部門の割合は約90%。うち工業部門は35%を占める。GNPに占める農業の地位は低下しているが就業人口の約4割を占める重要産業である。
総貿易額 輸出: 784億ドル(2003年)
輸入: 742億ドル(2003年)
主要貿易品目 輸出: コンピューター、集積回路、自動車・部品、天然ゴム (2002年)
輸入: 電気機械・部品、産業用機械、原油、化学製品、集積回路
主要貿易相手国 輸出: 1.米国 2.日本 3.シンガポール 4.中国 5.香港 (2003年)
輸入: 1.日本 2.米国 3.中国 4.マレーシア 5.台湾
通貨 単位はバーツ(1バーツ約2.5〜2.6円(2012年2月)、補助通貨はサタン、1バーツ=100サタン)
紙幣:1000、500、100、50、20バーツの5種類。硬貨:10、5、2、1バーツと50、25サタン。
平均寿命 男66歳、女71歳。老年人口率は4.3%。
初任給 日系企業 大卒事務 10,000B〜
最低賃金 バンコク 1日/215B プーケット1日/221B 地方都市1日/159B〜。
2013年までにバンコク、地方都市ともに300Bに引き上げられる。
距離 東京−バンコク 4,600km  成田−バンコク 直行便で6時間半
時差 日本との時差は2時間(日本が正午の時、タイは午前10時。グリニッジ標準時より7時間早い)。

タイの祝日とイベントカレンダー         ★祝祭日 ○伝統行事・お祭り
★1月1日元旦  
 ○1月第2土曜日 子供の日 動物園、遊園地等は子供は無料に。
 ○1月中旬 傘祭り 紙と木で作られる素朴な傘が主役。チェンマイ郊外の町ボーサーンで開催。
 ○1月下旬イサーン凧祭り ブリラムで行なわれる凧の競技会で、昔は豊凶作を占うために凧が上げられていた。
伝統凧やユニークな創作凧が、イサーンの青空をバックに舞い上がる。
 ○1月下旬〜2月上旬 中国系タイ人の経営する会社・商店は休みとなる。
 ○2月第1週末 フラワーフェスティバル
チェンマイの最も美しい季節に行われる花祭り。花車等の華やかなパレードもある。
 ○2月14日 バレンタインデー
★2月の満月の日 マカブシャ(万仏節)
釈迦の説教を聞きに1250人の使徒が前触れも無しに集まったのを記念する日。
★4月6日 チャクリー王朝記念日
チャクリー王朝、別名バンコク王朝が1782年にラーマ1世により創設された日。
★4月13日〜15日 ソンクラン(タイ暦新年)
タイ正月。全国至る所で水かけが行われるが、チェンマイの水かけ祭りは特に有名。
 ○4月第3週末 パタヤフェスティバル
★5月1日 メーデー
★5月5日 国王即位記念日
現在のラーマ9世国王が1946年に即位されたのを記念する日。
 ○5月上旬 プートモンコン(農耕祭) 
田植えの始まる際の耕作儀式。王宮前広場では、国王ご一家ご参列のもと、米の収穫予想の占いが行われる。
 ○5月第2週末 ヤッソトン・ブンバンファイ(ロケット祭り)
東北部のヤッソトン県で最も盛大に行われる。もともと農民達が米の収穫期の豊富な雨を願って巨大なロケット花火を打ち上げたのが始まり。
 ○5月第2週末〜 フルーツフェスティバル
★5月の満月の日 ウィサカブシャ(仏誕節)
釈迦が誕生し、悟りを開き、死んだとされる日で、仏教休日の中では最も尊い日。
 ○7月初旬 ピーターコーン祭り
精霊の仮面を被り行列する。ルーイ県ダーンサーイ郡独特の伝統行事。
★7月の満月の日 アサラハブシャ(三宝節)
釈迦が5人の弟子に説法を説き、仏、法、僧の三宝が成立したとされる日。それが7月の満月の日だった。
★7月アサラハブシャの翌日 カオパンサー(入安祭)
僧侶が修行期間に入る日で、この時期に出家するとオークパンサ(出安祭)まで環俗してはならないとされている。
★8月12日 王妃誕生日(母の日)
現在のシリキット王妃が1932年に誕生されたのを祝う日。
 ○9月上旬 ボートレース。
雨季の終わりを祝して行われる。ピサヌローク県が有名。
 ○10月上旬 バッファローレース
チョンブリー県で行われる水牛のパレードやレース。
 ○10月中旬 ベジタリアンフェスティバル 
プーケットの中国系住民による9日間の菜食期間。初日には苦行修行の行列も見られる。
★10月23日 チュラロンコーン大王記念日
タイの近代化に偉大な業績を残したラーマ5世チュラロンコーン大王の逝去日。
 ○10月の満月の日 オークパンサー(出安祭) 10月の満月の日(陰暦11月の満月の日)
僧侶の修行期間が終わり、旅行などにも出かけられるようになる。
ノンカイ県ノンカーイ市ファイボールフェスティバル。ノンカイ県ピーサイではメコン川からナーガの火の玉が発射される珍現象が見られる。
 ○10月下旬 ウマデビ祭
インド人正月。最終日にはシーロム通りでの苦行修行の行列も見られる。
 ○10月下旬 ロウソク祭り
巨大なロウソクを立てる。ウボンラチャタニーが有名。
 ○11月の満月の日 ローイ・カートン(灯籠流し)
バナナの葉で作った灯籠に花・線香などを添え水に流し、祈りを捧げる。
 ○11月の第3週末 スリン象祭り
東北部のスリン県で行われる。100頭以上の象が一同に集まり、パレードや運動会その他様々なショーの演出をする。
 ○11月下旬〜12月上旬 クウェー川橋祭り
力ンチャナブリーで行われる。音と光のショーや第二次世界大戦当時を再現した蒸気機関車の運行もある。
★12月5日 国王陛下誕生日(父の日)
王宮前広場では、儀式やパレードが執り行われる。この時期、街中の建物やホテル等に国旗や国王の肖像画が飾られ、夜は色とりどりの灯りでライトアップされる。
★12月10日 憲法記念日 
1932年ラーマ7世によりタイ国で初めて憲法が公布された日。
 ○12月25日 クリスマス
★12月31日 大晦日

気候と地理

●地理
  タイはインドシナ半島の中央部に位置し、北西部から西部にかけてはミャンマー、東北・北部はラオス、東南部はカンボジア、 南部はマレーシアに接しています。面積は51万4千平方キロ、日本の約1.4倍の広さですが、山岳地帯の多い日本と比べると平野部が多い のが特徴です。四方の国境沿い及びカオヤイ国立公園付近には若干の山岳地帯がありますが、それほど険しい山はありません。
中央には母なるメナーム・チャオプラヤー(チャオプラヤー河)が流れ、中央平野はこの河によって肥沃な大地となっています。
  国土は南の端から北部まで1,640km、東西800kmの地域を占め、象の頭の形に似ています。
産業的、風土的、社会的、文化的に見て以下の4つの地域に大別されています,、

◎北部
  比較的気候が涼しく、山岳地帯の多い地域です。昔はこの辺りはうっそうとしたチーク林だったのですが、 乱伐のために今では壊滅状態です。しかしメコン河を越えて、ラオス領内に入った地域の森林はまだ健在です。
チェンライ地方は龍眼(ラムヤーイ)の産地として知られ、最近は冷気を必要とする西洋野菜や花の栽培も盛んになっています。

◎東北部
  イサーンと呼ばれるこの地域は、面積の上では一番広いのですが、降雨量はあっても土地に保水力がないこと、 乾燥していること、土質に塩分を含んでいることなどから、不毛の大地といわれています。
近年は灌概ダムの建設により、多少は耕作も可能になりましたが、タイで最も貧困な地域のひとつであることに変わりはありません。

◎中央平野
  メーナム・チャオプラヤーに潤される中央平野は、世界でも有数の肥沃な地域で、米の二毛作をはじめ、 農作物の栽培に適しています。,タイが米輸出世界一の座を守り続けていられるのも、この肥沃な大地のによるものでしょう。
そのため人口が密集しており、首都バンコクもこの地域内に含まれています。

◎南部 
  アンダマン海とタイ湾に挟まれて、象の鼻のように南へ細長く伸びている半島部は、昔から錫やゴムの産地として有名です。
観光業も盛んな上、近頃は水産業のほかにパーム油の生産も盛んで、中央部と並ぶタイの富裕な地域となっています。

●気候
赤道から北緯30度辺りに位置するタイは熱帯圏に属しています。年間の温度差が小さく、最高気温が中央タイで33.7℃、 最低気温が24.7℃、平均気温が28.5℃、暑いが40.Cを超すような猛暑は、暑気の炎天下を除けばめったにありません。

◎暑季(3〜5月) 
一番暑いのが4月で平均気温は30℃。しかし湿度74%と乾燥したシーズンでもあるのでそれほど蒸し暑くありません。
でも照りつける太陽の日焼けには要注意です。タイの学校の夏休みも、酷暑の3月半ばから5月半ばにかけてとなります。

◎雨季(6〜10月)
6月になると雨期に入ります。以前は一日に一回大地を叩く豪快なスコールがありましたが、自然破壊や都市構造の変化で、 最近はそれほどでもなくなりました、しかし以前ほど豪快でないにしても、1週間に5回ぐらい夕方から夜に30分から1時間 くらいは降雨がありますので、蒸し暑い時期です。平均気温29℃、湿度87%。

◎涼季(11〜2月)
11月に入ると、雨は降らなくなり気温も下がります。
バンコクの平均気温は26〜27℃。空気は乾燥し過ごしやすくなります。北部ではかなり冷え込みますので、セーターなどが必要です。
南部では、年間を通して雨が降るようです。年によっては、バンコクでもかなり冷え込むことがあります。

バンコク ・ チェンマイ ・ プーケット ・ 東京の気候比較データ
    1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
バンコク 平均気温 26 27 29 30 29 29 28 28 28 27 27 26
雨量(ミリ 9 30 29 35 220 149 154 197 344 242 48 10
 
チェンマイ 平均気温 21 23 26 29 28 27 27 27 27 26 23 21
雨量(ミリ 6 5 13 30 158 131 160 236 227 122 52 19
 
プーケット 平均気温 28 29 29 30 29 28 28 28 27 27 28 28
雨量(ミリ 30 21 49 121 319 259 291 272 399 309 176 59
 
東京 平均気温 5.5 6.4 8.7 15.1 18..8 23.2 22.8 26 24.2 17.8 14.4 9.2
雨量(ミリ 101 53 160 121 172 85 189 370 150 172 229 53

宗教と習慣


●国旗
 タイの国旗はトング・トライロング(三色旗)と呼ばれ、中央のブルーの横線を白線が上下に囲み、 さらに赤線がその外側を囲むデザインになっています。ブルーは王室、白は宗教(仏教)、 赤は王室と仏教を敬愛する国民の信頼・信仰を表わしています。
 タイ国民は王室と国旗に敬愛を持っています。旅行者でも敬意を表しましょう。
●国王陛下と国民
 タイ国ではスコータイの昔から、国王をルアン・ポー(国のお父さん)と呼び、親しみと尊敬を持っています。
現プミポン国王は2006年に即位60周年を迎えられ、現在も世界一の国王最長在位記録を更新され続けています。
陛下は1946年のご即位以来、シリキット王妃と共に僻地や山間部に至るまでの国中に足を運ばれ、国民の生活に触れ、 その声を聞き、人々に激励の声をかけてこられました。また国王は、お若いときから水利学者としても有名で、 国王のアイデアによるダム建設で、東北地方の乾燥地帯は多くの恩恵を受けられるようになりました。
 その上、国王でありながら、一般の人々と同じように生活を楽しむ姿勢は、その多彩な趣味、才能にも表われています。
ヨットマン、カメラマン、サックス演奏など、造詣が深い方です。作詞、作曲にも才能があり庶民の間で今も唄い続けられている「白蓮(ブワカオ)」「細い雨(サイフォン)」は、陛下が作詞・作曲されたものです。
このような万能の名君を戴くタイ国民は、国王を大変誇りにしています。王室の話題の際には不敬にならないよう、 最低限のマナーを守るべきです。
国王陛下に対する国民の尊敬の念は支配政治や圧力によるものではなく、国王個人の多彩な能力、公平無私の お人柄に対して尊敬しているのであって、やみくもに"王の権力"に屈服しているわけではないのです。
  タイ国民が、国旗や王室に対する敬愛は、大変なものです。旅行者といえども国王や王室を批判、中傷をするような言動や態度はトラブルのもとになります。「不敬罪」に問われる恐れもあります。「郷に入れば郷に従って」下さい。

●タイを支える小乗仏教
  タイの仏教は国教ではないが、国王が仏教組織の最高の位にある。国民の95%が仏教徒で小乗仏教を信仰してい る。タイには、約35,000の寺院と、それに仕える黄衣の僧侶は、およそ約30万人ぐらいと言われている。
全国どこにでも立派な寺院があり毎日の生活に仏教と密着した暮らしを送っている。
タイにはたくさんのお寺があり、早朝の街中では、僧侶たちが託鉢に歩いて いるのも見ることができます。各家の門口には敬けんな庶民が膝まずき、托鉢僧に寄進(タンブンと言う)して徳を積む姿が見かけられます。タイ人のモラル・価値観の基礎が、仏教の教えによるところが大きいとおもいます。
タイの小乗仏教は、日本の主流を占める大乗仏教の教えとかなり異なります。男性(女性は不可)は僧となり、227もの厳しい 戒律を守って修行に励み、仏の境地に達することを理想とすることです。そしてこれを達しえない凡俗の人々と女性は、 僧に寄進(タンブン)することにより現世の汚れが清められ、仏の恩恵を受けることができるとされています。
ですから寄進は、タイ国人にとって重要かつ敬虔な宗教活動ですし、タイの男性は例え三日坊主であっても、 生涯に一度は仏門に入門し修行をしなければ、一人前の成人男子の一員になれません。
このような国柄ではありますが、法律上ではちゃんと"宗教の自由"は認められています。キリスト教やイスラム教徒もおり、 街にはキリスト教会やモスクも見ることができます。特にマレーシアに隣接している南部地区はイスラム教徒がたくさんいます。

●タイ人気質とは
チャオプラヤー河とメコン河の、2つの大河により、肥沃な国土は農業国として、東南アジアでは唯一、飢饉や植民地の経験もなく 豊かな国である。そのためか、のんびりとした人達が多く、温和で争い事は好まない。タイ人は「サバーイ」(快適)、 「サヌック」(楽しい)、「マイペンライ」(気にしない)という言葉が好きである。
気候・風土・歴史・宗教・社会条件が日本とは異なるタイ人気質は、日本人のそれとは天地ほどの差があります。
一番の特徴は、やはり"管理を嫌う"ということでしょうか。管理を"する"ことも"される"ことも大嫌い、 自由気ままに好き勝手に生きるのが本来のタイ人の生き様です。徹底的に管理されている日本社会とはまさしく正反対です。
日本人の多くは、タイ人のことを「時間や約束を守らない」「ルーズで怠け者」「恩知らずで自己中心的だ」と悪口を言いがちですが、 この様な気質は"気ままな社会"の中では何ら問題にもならないものなのです。
反対にタイ人の寛容さ、慈悲深さも"気ままな社会"が生み出した気質の一つでしょう。高等教育も普及し、外国との交流も 進んだことから、タイ人も今までのやり方では現代社会に通用しないことを認識しています。

●ワイ
  タイでは、日々の挨拶には、必ず胸元に両手を合わせ「サワディーカップ 」と、合掌をする。
「コップンカップ」とお礼の感謝や尊敬の意を表す時にもワイをする。タイならではの美しい風習です。
しかし、ワイは、目上・目下・年上・年下・社会的地位の差によって使い分けなければなりません。
一般的には、軽く頭を下げ、親指の先が口のあたりの高さになるように、両手と両肘を軽く身体につけて、 感謝の気持ちを込めて自然に両手を合わせる。合掌の位置も僧侶や高貴の人には、眉間の位置まであげて、 目下の者には自分からのワイをしない。返す場合は、胸のあたりと心得ておくと良いでしょう。
旅行者である日本人はワイをしなくても失礼になりません。むしろワイの作法を知らず、高貴な人に使うワイを店の売り子とかにしている旅行者がいます。ワイの作法をを知らずに間違ったワイをすると相手に対して失礼な行為となってしまったり、滑稽な行為に見られたりする可能性があります。


タブー


国が違えば習慣も大きく違います。日本では通用することもタイではタブーとなる事があります。タイの習慣を心得て快適 なタイ旅行をしましょう。

●王室関係
・王室はタイ人の誇りです。王室を批判したり皮肉ったり、反王室のコメントを発表したりすると、不敬罪に問われます。
・映画や芝居などの興行物の開演時には国王の肖像画が映し出され、国歌または国王賛歌が演奏されます。その時は起立して静聴し、 敬意を表します。
・朝8時と夕方6時に官庁、学校、公園などの公共の場には国旗掲揚と国歌が流されます。危険が無い限り動きを止め、注目、 静聴して敬意を表しましょう。またテレビやラジオでも放送されます。
・壁に王室の写真(カレンダーによくある)を掲げる際に、ヌード写真(これもカレンダーによくある)の下に貼ったりすると、 不敬行為と見なされます。
・国王などを乗せた王室関係の車が通る時、一時的に通行止めになることがあります。歩行者も立ち止まって待たなければな らないことがありますので、交通整理の警察官の指示に従って下さい。

●寺・僧侶・仏像関係
・タイのお寺は全て信仰の対象であって観光地ではありません。服装は短パンやタンクトップのような露出度の高い服装は避けましょう。
特に格式高いワットプラケオでは服装検査があり入れてくれません。参詣中に大声で笑ったり、走り回ったりせず、敬虔な気持ちでいましょう。
・僧侶や仏像を指差してはいけません。まして遺跡などで壊れた仏像等によじ登ったり、落書きをするなどもってのほかです。
・女性は僧侶の衣に触れないよう注意しましょう。227の戒律の中には、婦人に触れてはならないという掟があります註意するのは僧侶でなく、婦人側です。子供でもお坊さんに触れてはなりません。僧侶が女性に触れた時点で今まで積んだ修行が無に帰すのです。
再び1から修行を始めなければなりません。托鉢時にも女性が直接僧に物を差し上げてはいけません、僧が出された黄色い布の上に置くようになっています。しかし、話しをすることはできます。
・お寺には日本と同じくの賽銭箱が用意されています。金額に関わらず寄付〔タンブン)すると喜ばれるでしょう。
但し、強要される筋合いのものでは有りませんので、するしない、金額はご自分で判断して下さい。
・仏像を美術品として室内に飾る場合も、目線より下に置いてはいけません。仏像はタイではあくまでも信仰の対象です。
美術品としてタイ人が多く出入りする部屋に飾らない方が無難です。特にタイでは仏頭を嫌がります。
・仏像や王室の写真を広告または宣伝に使用してはいけません。

●頭は神聖な場所
・体のどこに触れてもタブーですが、特に神が宿るとされる頭は大事です。
うっかりと小さい子供をなでたり、スキンシップで触れてしまいそうですが気をつけましょう。
タイを歩いていると炎天下にもかかわらず、帽子を被っている人はいません。
なぜなら頭の上に物を乗せるのもタブーなのです。
それくらい頭は神聖な部分とされているのです。

●不浄 
・足は不浄とされています。足でものを勤かしたり、足で方向を示したりすると、 侮辱されたと怒る人がいます。特に足の裏は、人前で見せないよう気をつけましょう。
・左手も不浄とされています。左手で人を指差す事は、最大の侮辱とされています。タイに限らず外国に行けば指差し自体が良い行いではありません。絶対に左手を使わぬように気をつけましょう。手づかみで物を食べる時にも、やはり左手を使ってはいけません。タイの人たちには、「左利き」の人はめったにいません。

●挨拶・礼儀作法
・礼儀や躾は都市の中流以上の人々の間ではかなり厳格ですが、地方の農民出身の出稼ぎ者には"挨拶"という習慣があり ません。
・ジャスミンの花輪(プワンマライ)を仏様に捧げたり、友人へ贈答する習慣があります。
・タイでは日本の様に人の家を訪問する際に、特に手土産を持参する習慣はありません。軽くお花や果物を持って行く場合はあります。また頂き物をしたら 即座にお返しをするという習慣もありません。
・お世話になったり、頂き物をした場合、翌日または何日も経ってから「いつぞやはお 世話になってありがとう。といった挨拶をする習慣はありません。その時に礼を言って おしまいです。これが.案外トラブルの原因になりやすいようです。タイ人は恩知らず だと言って怒る日本人が.多いのですが、これは習慣の違いであって、それを誤解しな いよう気をつけましょう。反対に日本人が「昨日はありがとう」などと古いことに礼を 言うと、彼等は何の話かと驚いてしまいます。